司法試験
毎年5月が近づくと司法試験を思い出します。
司法試験は毎年5月半ばに実施されます。
受験生にとってGWは追い込みの時期。
花見もGWも受験生には関係ありません。
司法試験に合格した翌年、司法修習生の時に久々に花見やGWを満喫した際に、やっと「受験が終わった」ことを実感したのを思い出します。
司法試験は毎年5月半ばの4日間(合計22時間半)の長丁場です。
私が受験していた頃は短答式試験が第1日目でしたが、現在では以下の日程で実施されています。
第1日目 論文式試験(7時間)
第2日目 論文式試験(6時間)
第3日目 論文式試験(4時間)
第4日目 短答式試験(5時間半)
精神的にも体力的にも万全の体制で臨まないと合格は困難です(もちろん学力が合格レベルに達していることが大前提です)。
論文式試験は、憲法、行政法、民法、民事訴訟法、商法・会社法、刑法、刑事訴訟法、選択科目の8科目(公法系、民事系、刑事系と3系統で分類されています)。
短答式試験は、上記から選択科目を除いた7科目(論文式と同じく公法系、民事系、刑事系と3系統で分類されています)。
短答式試験は350点満点で各科目最低40%以上かつ全科目合計60~70%得点できなければ不合格です(短答式試験の不合格者は論文を採点してもらえません)。
短答式試験合格は最終合格への最低条件ですが毎年30~35%前後の受験生が不合格になります。
最終合格は短答式試験の点数と論文式試験の点数を一定の計算方法により合算して判定されます。
ここ数年の合格率は25%前後で推移しています(最終合格者/受験者)。
司法試験は法科大学院を修了していなければ受験できませんでしたが、平成23年より司法試験予備試験(法科大学院を修了せずに司法試験の受験資格を得るための国家試験)が実施されるようになりました(平成25年の最終合格率3.8%)。
弁護士人口の急激な増大による就職難や経営難、司法修習生に対する給費制廃止など、明るい話題の少ない法曹界ですが、そのような状況の中であえて司法試験にチャレンジしようとする受験生には頑張って欲しいと思います。