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司法修習(その3)   

選択修習(2か月間)は実務修習(8か月間)が終わった後に、それぞれが興味のある分野について、週ごとに裁判所や検察庁や弁護会が提供するプログラムや自己開拓したプログラムの修習をします。

裁判所が提供するプログラムは、刑事模擬裁判、民事裁判修習深化型、刑事裁判修習深化型、家裁修習深化型などがありました。

検察庁提供プログラムは、検察修習深化型、施設見学などがありました。

弁護士会提供プログラムは、集中講義や施設見学などがありました。

他にも全国的なプログラムとして国連での修習や知財裁判所修習などがあったように記憶しています。

それぞれ定員があるので希望どおりに修習できるとは限りません。

選択修習が取れなかった週は弁護修習でお世話になった法律事務所で修習をします。

裁判官や検察官を志す修習生は当然、修習深化型を取らなければなりません。

私は弁護士志望なので興味の赴くまま選択しました。

私が印象に残っている選択修習は検察庁の施設見学です。

警察学校、刑務所、更生保護施設、海上保安庁、少年刑務所などを見学しました。

飲酒検知の実体験は楽しかったです。

昼間からお酒を飲めるだけ飲んで、どれくらいのアルコールの数値が出るか身をもって体験します。

選択修習と司法研修所で行う集合修習は、その順番が修習地によって異なります。

司法研修所の収容能力の関係で集合修習は2回に分けて行われるのです。

東京や大阪などの大規模庁の修習地(A班)は集合修習を先に行ってから選択修習に入ります。

その他の地域の修習地(B班)は選択修習を行ってから最後に集合修習に入ります。

私の修習地である松山はB班なので、選択修習を終えた9月半ば過ぎに松山から引っ越しをして、埼玉県和光市の司法研修所で最後の集合修習に入りました。

誌面が尽きてきたので、集合修習と2回試験については次回の業務日誌で書きたいと思います。