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破たん予報「CDS参考値」   

リーマン・ブラザーズの破たんで注目を集めた「CDS」
正式名称はCredit default swap(クレジット・デフォルト・スワップ)といい、金融派生商品のひとつです。
先日、某通信企業のCDS参考値が1,000bp(ベーシスポイント)を超えたとして話題になりました。
この数値にはどういう意味があるのでしょうか?

CDSはギャンブル
CDS取引は、債権を直接移転することなく、企業の債務不履行(デフォルト)リスクに対するプロテクション(保証のようなもの)だけを商品として売買するデリバティブ取引です。
わかりやすく言うと、「企業が倒産して借金が棒引きになるかもしれないことに対するプロテクションを金融商品化したもの」で、「企業が破たんするか否か」を賭けの対象とする金融商品と言われています。
仕組的には債務保証に似ていますが、大きく異なるのは、CDSの売り手と買い手は、債務者や債権者とは何ら関係がない(保証人等でなくてもよい)ということです。
CDSの売り手と買い手は、債務者と債権者との間に生じる債務不履行リスクに対するプロテクションを、リスクに応じた契約料で売買します。
そして、債務者が破たんし、債務不履行が発生した場合には、契約に基づき、CDSの売り手は、CDSの買い手に対し、金利や元本に相当する支払いをします。
ただし「債務保証」の場合と異なり、CDSの売り手は、債務者に対する法定代位や求償権は取得できません。
なぜなら、債務者や債権者とは何の関係もない、つまり、債務を保証しているわけではないからです。

CDS参考値とは
1bp=その企業の1年以内の破綻リスク0.01%です。
1,000bpの場合、1年以内の破たんリスクが10%ということになります。
つまり、この数値が大きい企業ほど破たんする可能性が高いということになります。

信用できるの?
CDS参考値は、高度な金融工学により計算されたものですが、すべての要因を含めて計算されているわけではないため、絶対的なものではありません。
メインバンクとの関係など総合的な判断も必要ですので、投資判断のひとつの目安にすぎません。