目蒲線
最近、鉄道が静かに注目されているような気がします。
私の偏ったアンテナがそれを察知しているだけなのかもしれませんが、よく見るテレビ番組で何回も鉄道特集が組まれたり、大宮にできた鉄道博物館の評判を聞くにつけ、私も次第に興味を持ってきたのでしょうか。
だからと言って鉄道ならなんでも好きというわけでもありません。
興味があるのは、自分が昔乗っていた東急目蒲線です。
今でこそ名称が目黒線へと変わり、東急線の主要なラインとして地下鉄に接続しつつ、西へ東への大活躍ですが、私が生まれた頃の目蒲線は緑色の3両編成の電車でした。
その車両は現在、渋谷駅のハチ公前にちんまりと展示されています。今は待合室のようになっていますが、デビュー当時は最新鋭の車両として東急線の主要路線を担っていたそうです。そんな保存すべき資料についてあんな雨ざらしにされているのもかわいそうだとは思いますが、やはりあの愛嬌のある姿を見るだけで和んでしまいます。
最近、どうしてもあの緑色の車両が欲しくなってしまいました。
ネットや店舗などで鉄道模型を探しましたが、なかなか見つかりません。
そんな日々を過ごしていたところ、ようやくネットオークションでNゲージの記念セットを発見しました。
そのセットは東急5000系80周年記念となっており、5両セットの豪華ボックスに入っている特別仕様で、「これはっ!!」と思い、入札してみましたが、私のような趣味を持つ者が他にも居るのか、金額はどんどんつりあがり、最終的には4万円近くまであがっていきました。
さすがにこれでは手が出ません。
そのうちに私のお小遣いでも買える日が来ることを楽しみにしながら、今日もネットの波の中を検索して目蒲線を捜し歩いています。
加藤一郎